ロレックス人気の要素③(広告戦略)

「高級時計と言えば?」という質問に、時計に詳しくない人でも「ロレックス」と答えられるのは、ロレックスがいかにその知名度があるかという証拠になりますが、それには時計そのもののクオリティが高いことはもちろん、巧みな広告戦略があることも見逃せません。

有名な話として、ロレックスが防水性の高い「オイスターケース」を発明した翌年の1927年、ロンドンのある女性がイギリスとフランスを隔てるドーバー海峡を泳いで横断したできごとがあります。この時、その女性はロレックス製の腕時計をして横断に成功し、新聞によって腕時計を身につけた女性が大々的に一面に飾られました。しかし、この新聞の一面は、実は女性が横断してから少し経ってから掲載されたもので、おそらくロレックスが新聞社などに売り込んだという可能性があるともいわれています。いずれにしてもこの宣伝はロレックスを一躍有名にすることに成功し、これを機にロレックスはエベレスト登頂、深海実験に腕時計を身につけてもらいってそれをメディアで宣伝するという方法を採るようになります。ロレックスの腕時計は海にも、マイナス30度を超えるような山頂でも、高い水圧のかかる深海でも耐えうることができるクオリティをもっているということを多くの人に植え付けることができたのです。また、アメリカの大手広告代理店と契約し、富裕層向けの新聞や雑誌に積極的に広告宣伝をすることで、成功者が身につける腕時計はロレックスであるという印象を与えることにも成功しました。我々がロレックスに対して抱いている、丈夫な高級腕時計というイメージは、ものの見事にロレックスの広告宣伝によって生み出されたものだといえるでしょう。

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柿本 隼人

柿本 隼人

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